こんにちは。10年以上ペーパードライバーを続けていたのに、初音ミクさんを追いかけてアメリカ横断をしたら自動車運転の楽しさに目覚めてしまったけーのです。その話もいずれ書きます。なお、愛車はこちらです。
今回購入したのは、TAXIONというメーカーの TQI-11-arm という型番の商品です。みんな大好きAmazonさんで探してて見つけました。どうやら TQI-11 が基本の製品で TQI-11-arm はアームパーツが付属するモデルのようです。
結論
めっちゃ便利なので、私はしばらく使い続けることにしました。「わかってる」人にはかなりオススメです。
- ちゃんとくっついて使えて便利。Qiによる無線充電も正常に使える。
- スマートフォンにケースをつけている場合、背面が平らである必要がある。手帳型のケースでの使用は難しそう。
- ほこり付着や直射日光と高温による劣化が心配。吸着パッドの保証期間は90日しかない。 → いつの間にか一年保証に変更されていました。ASIN(Amazonの商品コード)が変更されていたので、リンクを変更しました。5ヶ月使いましたが、今のところ気になるほどの劣化はありません(後述)。
- 剥がれて落下した時にスマートフォン損傷の恐れがある。あと、重いスマートフォンだと足に当たったら痛いかもしれない。
- 落下防止や衝撃緩和策が発明されない限り、広く販売されることはなさそう。
スマートフォンが落下するリスクは常に有るので、ご利用は自己責任にてどうぞ。
以下、ちょっと長いです。
あらすじ
今まではスプリングとプラスチックのアームでスマートフォンを「がっちゃんこ」と挟んで固定する車載スマホホルダーを使ってきました。しかし、今夏(2018年)のあまりの猛暑のためか、ゲル部分からスマホホルダーが剥がれ落ちることが何度も発生する事態に。
その度にくっつけ直してだましだまし使ってきましたが、運転中に脱落すると勝手にワイパーが動いたり注意が逸らされて普通に危険なので、もういい加減に買い換えるかーと思った次第です。
謎技術「ナノ吸着」でスマートフォンを保持する車載スマートフォンホルダー
最大の特長はマグネットや粘着剤ではなく「ナノ吸着テクノロジー」という謎技術でスマートフォンをホールドするという点です。ホールドする時は置くだけ、外すときは取るだけ、スマートフォン側はプラスチックやアルミニウムなどのツルツルした素材であればよく、マグネット式と違って金属プレートをスマートフォン側に仕込んだりする必要がないという。マグネット式では不可能だったQiによる無線充電もできるとのこと。本当にそれで使えるならマジで便利ですね。
「ナノ吸着テクノロジー」の原理
理系の端くれなので、ちょっと胡散臭いほど便利に見える技術が出てきたらまず原理が気になります。
ググってみると、2018年初頭にそれらしき技術を用いた「LAUCO」というのがニュースになっており、クラウドファンディングを経て製品化されているのが見つかりました。
- ナノテクノロジーで固定するスマホホルダー「LAUCO」を使ってみた | ライフハッカー[日本版]
- ドイツ発のナノテクノロジーで固定する次世代スマホホルダー「LAUCO」が資金調達開始 | ギズモード・ジャパン
https://cf.machi-ya.jp/project/20180120/01 の説明によると
Laucoは、ナノ吸引テクノロジーによる無数の吸着カップが、強力な真空を作ることにより、スマートフォンをくっつける仕組みとなっています。
と書いてあります。一応、原理としては有り得ると考えられるので、そんなら、まあ、それなりに使える技術なんだろうと納得しました。あとは実際に試してみるまでです。
なお、LAUCOは Amazon.co.jp にも売ってるけど、やたら高い…並行輸入品なのかな。
ちなみに、更に調べてみるとNanoHoldというのが2015年に既に製品化されているようです。こちらは車載ホルダーとは逆で、スマートフォンにくっつけておき、窓ガラスとかに貼り付けて使うもののようです。
こちらもAmazon.co.jpで売ってるけど高い。
TAXION TQI-11 開封と設置
TAXION TQI-11-arm 開封の儀
というほど大したモノでもないが…
TAXION TQI-11 の吸着面
手で触ると「ぺとぺと」する感触。しかし、粘着剤と違って「べたべたして指に付着するもの」ではありません。
平らでなめらかなものを軽く押し付けると、確かにしっかりくっついて、多少振り回しても落ちる気配はありませんでした。それでいて、剥がそうとして斜めに力を加えると簡単に剥がれます。
TAXION TQI-11 の固定具
エアコン吹出口(ルーバー)用のクリップと、粘着テープでダッシュボード等に貼り付ける台座があります。
粘着テープ台座は45度くらいしか傾きがとれないので、これを使ってクルマに取り付ける場合は垂直(あるいはそれに近い)面に貼り付ける方が良いです。水平面に取り付ける場合、視点よりかなり低い位置に設置しないと画面が見えません。
TAXION TQI-11 の説明書
長くて小さい紙が1枚あるのみ。アームに説明書はありませんでした。(長いので写真は2枚)
TAXION TQI-11 のQi充電
試してみたらちゃんと動きました。Qi充電中は、リング状に青く光ります。
なんかかわいいケースが装着されているのは、嫁が使っているiPhone 8 Plusだからです。このケースだと表面が少しデコボコしているため、くっつけてもすぐ剥がれる感じでした。ちなみに、私が使っているのは未だにiPhone SEなのでQi充電が試せませんでした。Appleさん、4インチの新型iPhone出してくれないかなー。
TAXION TQI-11 をミラココア(クルマ)に設置
検討した結果、このように設置しました。ミラココアの場合は、このようにアームで設置するか、パネルの垂直面に粘着テープ台座を用いると良いです。エアコン吹出口は特殊形状で分厚いので、しっかり固定できません。
TAXION TQI-11 を実際に使ってみた感想
先日、千葉県流山市から静岡県清水市まで高速道路も使いつつ、往復10時間超のドライブをしてきましたが、意図せず剥がれることは一切ありませんでした。段差等による衝撃にもびくともしません。
スマートフォンを置く時は軽く押し付けるだけ、片手でもOKです。剥がす時は両手で剥がしています。TQI-11本体を押さえないと、アーム側の角度がずれてしまうためです。がっちり固定してやれば片手で取り外しもできそうですが、角度を調整したい時もあるのでまあこれでいいやと思っています。
それから、iPhone 8かiPhone Xが欲しくなりました。Qiで無線充電できると、乗り降りの際にいちいちケーブルを抜き差ししなくて良くなりますからね…
あとは耐久性が高いと完璧なんですが、保証が “自然故障に限り【本体 一年保証 吸着パッド90日保障】” となっているため、あまり期待できないかも知れません。そこの点を十分理解した上でならば、かなりオススメです。
iPhone XRを買って、現在も使用中(2019-01-24追記)
iPhone XRを買ったので、Qiによる充電ができるようになりました。かなり便利で最高。
難点を挙げるとすれば、Qiの充電なので充電速度が遅いことです。Google Mapsでナビしながらだと、ゆっくり充電されていく感じになります。しかし、個人的にはロングドライブが多いので、どこかに遊びに行ってクルマから降りた時に電池残量に不安があるような状況にはなりません。
それから、購入して約5ヶ月経ちましたが、今のところ吸着パッドは元気です。 iPhone側が手汗などで汚れていると剥がれることが稀にありますが、ちゃんと拭いてあげれば大丈夫です。というわけでおすすめですよ。みんな買え。